テクスチャに墨のような黒い煙を加えるシェーダーグラフの作り方を解説します。
和風のイラストと相性が良いかもしれません。
目次
サンプル
準備
今回のシェーダーグラフでは、ドメインワーピングのカスタムノードを使用します。
下記URLにあるDomainWarpingカスタムノードをUnityプロジェクトに追加してください。
DomainWarpingカスタムノードはもやのような模様を出してくれます。
作り方解説
STEP1 : 模様を表示
先ほど追加したDomainWarpingカスタムノードを使用して、模様を表示します。
STEP2 : 模様を動かす
Timeノード、Vector4ノードを以下のように接続し、模様を動かします。
STEP3 : UVをスクロールさせる
UVのx座標に時間を足し、UVを横方向にスクロールさせます。
STEP4 : 色のコントラストをつける
Smoothstepノードを使い、色にコントラストを付けます。
補足 : Smoothstepについて
smoothstep(0.44, 0.66, x)は以下のようなグラフを描きます。
- x < 0.44の場合に0.0を出力
- x > 0.66の場合に1.0を出力
- それ以外では滑らかに補間するような値を出力
元の色とsmoothstepの出力の色の対応関係は以下のようになります。
値 > 0.66の部分は1.0(真っ白)、値<0.44の部分は0.0(真っ黒)になります。
STEP5 : テクスチャと合成(完成)
Lerpノードを使用して、テクスチャと黒色を合成します。
模様の色が白い部分ほど、黒が多く混ざります。
煙の濃さを調整
Smoothstepノードのパラメータを変更するとで、煙の量や濃さが変化します。
調整1 : 煙を濃くする
SmoothstepのEdge1の数値を減らすと黒が多く混ざるようになります。
調整2 : 煙を薄くする
SmoothstepのEdge2の数値を増やすと黒が混ざる量が減ります。
調整3 : 煙をぼかす
SmoothstepのEdge1とEdge2に差の大きな数値を設定すると墨がボケた感じになります。
調整4 : 煙をクッキリとした感じにする
SmoothstepのEdge1とEdge2に差が小さい数値を設定すると、
墨がくっきりとした感じになります。